筋膜の「ねじれ・よじれ」を元に戻して本来の動きを
筋膜リリースはマッサージではありません。
リリースとは、「制限」を解放・解除・解きほぐすという意味です。
目的は、筋膜の「ねじれ・よじれ」を元に戻して、筋肉と筋膜の正しい柔軟性や滑走性を回復させて、本来もっている正しい筋肉の動きを行えるようにすることです。
筋線維は平行に走っている為、一定方向に伸ばすストレッチングが有効ですが、筋膜はあらゆる方向に交差している為、症状がよく似ていても個々によりねじれ・よじれの方向が違います。
筋膜リリースは、個人のからだに合わせてさまざまな方向へリリースする手技療法です。
筋膜をリリースするとは、絡まったり、硬くなったり、締めつけられて動けなくなったりして本来の柔軟性や潤滑性を発揮できない筋膜繊維を解きほぐし、解放することだと解釈しイメージして下さい。 私たちは仕事やスポーツ・日常生活などをしていく中で、同じ姿勢や動作を繰り返し行ったり、かたよった動作を長く続けることで体の一部にかたよった負荷が掛かり続けます。その姿勢や動作を支える為に「筋膜にねじれ・よじれ」が生じ、違和感や動く範囲が狭くなったり、筋力低下や軽度の痛みなどを自覚する感覚が出てきますが、こんなものかな?その内に治るだろう・・・自分は体が硬いタイプ・・・など自身の体の「癖」だと思い込むことで、強い痛みのサインが出るまで放置するケースがほとんどです。からだでは、その異常を他の部位でかばって代わりに補う動きが生じて、知らず知らずの内に広い範囲へと筋膜異常が波及していきます。 その結果、筋膜自体のねじれが徐々に自力でほぐれられなくなった影響で、筋肉や関節の柔軟性が低下して、痛みやシビレ・血行障害・むくみなどの症状を引き起こして行きます。からだのすべては「膜」でつながっている為、小さなよじれも連鎖して波及していきますが、逆にこれを改善し解きほぐしていくこともできるのです。筋膜リリースは筋膜のよじれを解消する治療方法です。 |